2011年3月11日の東日本大震災から、もうすぐ5年が過ぎようとしています。また、東日本大震災をきっかけに、防災の意識がみなさん高まったと思います。非常時に備えて防災グッズや非常食を常備する人が増えたのではないでしょうか。しかし、防災について意外に知られていない新常識があるのをご存知ですか?どうやら世の中の変化にともない、防災の常識も変化しているようなのです。もしかすると、あなたの知っている防災の常識が、今では通用しないかもしれません。今回は、そんな防災の新常識についてご紹介します。
火の元よりも、まずは身の安全を確保!
東京消防庁によると、都民に対して地震が発生した時の行動についてアンケート調査をしたところ、まずは火の元の安全を確認すると回答した人がほとんどだったとのことです。
揺れを感じたら真っ先に火の元を確認しに行きそうですが、ここはまず身の安全確保を優先させましょう。地震が起きたら火の元の確認や、机の下に真っ先にという常識は変わってきているということですね。
身の安全確保のために机の下ばかりを探すのではなく、安全と思える場所であればすぐにその場で身を守るようにすることが大切です。
また、最近のガスコンロやストーブは、震度5で自動的に消えるものがほとんどです。もし、今まさに料理中ということで目の前に火がある場合は火を消して、すぐに身の安全を確保しましょう。
地震で揺れを感じているときに火の元に行って、転倒して火の元に触れてしまい火傷をしてしまうという可能性も十分にあるのです。そのため、火の始末は揺れが収まってからするようにしましょう。
車は左側に停める…は非常識だった!
運転中に地震が発生した場合は、「直ちに車を左側に停車し、キーをつけたまま車を降りて歩いて避難する」というマニュアルが一般的です。
しかし、想像してみて下さい。
もし全員が車を左側に停めて放置してしまうと、どうなるでしょう。救急車や消防車といった、緊急車両の通行を妨げてしまう可能性があるのです。この場合の正しい行動は、まず前後の車に注意しながら左側に一旦車を停車させます。
そして、周囲の様子を見ながら車が動くようであれば、近くの駐車場や広場に停めます。車を停車したら、ラジオで災害情報を収集し、状況を把握しましょう。
また、避難が必要な場合は、車に連絡先を書いたメモを残し、徒歩で避難します。このとき、車検証も一緒に持って行きましょう。
非常食の保存は「ローリングストック法」
みなさんは非常食の保存をどのようにしていますか?非常食は3年や5年と保存が効くため、そのまま備蓄して気付いた時には賞味期限が切れていたなんてことはありませんか?
そのため、非常食が結果的に無駄になってしまうケースが多いことから、ローリングストック法という新常識が生まれました。
このローリングストック法というのは、普段の食材と同じように日常的に非常食を食べて、食べてなくなった分はまた買い足すというように、常に新しい非常食を備蓄するという方法なのです。
非常食を日常生活で食べて、食べたら補充するというのは新しいスタイルではないでしょうか。普段から非常食を食べ慣れておくと、本当に非常食が必要となった場合でも無理なく食べることができるというメリットもあります。
また、賞味期限が短い食材も、ローリングストック法により非常食として取り入れることも可能となるのです。
最後に
このように、防災の知識は変化しているようです。技術の発達や新しい考え方により、世の中の変化とともに新たな常識として生まれているのですね。
わたしも地震が発生したら、真っ先に火の元の確認をしていたひとりなのですが、まずは身の安全、家族の安全確保を優先させたいと思います。また、非常食を無駄にせずローリングストック法を取り入れ、非常時に備える姿勢を身に付けていきたいですね。
また、最低限の防災グッズについて次の記事でご紹介しております。続けてお読みください!
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