インターネットで情報が簡単に拡散される時代。大手企業の個人データの流失事故などが相次ぎ、情報を提供することに不安を感じる人が増えています。その一方で、企業は個人情報を活用して効率的にビジネスを進めたい。
そのような状況の中、個人の権利利益の保護と、個人情報の有益性のバランスを図るために制定されたのが「個人情報保護法」です。今年平成29年5月30日より、改正個人情報保護法が施行され、取り扱う個人情報が5000以下の事業者も規制の対象となるなど、企業も対策が必要になってきています。その流れの中で、今注目されている資格が「個人情報保護士」です。
「個人情報保護士」は、財団法人全日本情報学習振興協会が主催している民間資格です。この資格がないとできない仕事などはありませんが、資格者がいると企業としての信頼度を上げることができるということで、積極的に資格取得を推奨する企業も増えてきています。
かくゆう私も、勤務先の会社に「個人情報保護士」の資格保持者優遇制度があることを知って受験を決め、今年4月末から独学で勉強を開始し、6月4日の試験に無事合格しました。
今回は「個人情報保護士」に約1ヶ月で独学で一発合格した私の勉強法をお伝えしたいと思います!
「個人情報保護士」合格のためのテキスト選び
「個人情報保護士」の試験検定料は、1万円(税抜)とかなり高いです。補助が出る企業もあるでしょうし、私の勤務先でもそうでした。でも、「個人情報保護士」合格のためには、80%の正答が必要ということで、自信が全くなかった私は、自費で受けることにしました。
試験料にお金をかけてしまったので、テキストには勉強をかけたくなくて、早く効率的に合格できるテキストを探しました。
ネットの書き込み等で、テキストを2つに絞り、自分と相性が良いと感じた「<改訂5版>スピード学習 個人情報保護士試験 完全対策」を購入することに決めました。
![]() |
テキストは新品である必要はない。過去の受験者がフリマアプリで売っているはずだと思い、案の定メルカリで見つけ、若干の値引き交渉をした上で、定価2,376円を1,300円で手に入れました!
ちなみに受験後は、試験問題をつけて購入価格より高い値段で売りました(^o^)/ 資格試験の参考書は売りやすいのです。
迷ってやめた公式テキストと問題集はこちらです。こちらを選んでいる方も多いようです。
![]() |
![]() |
私が買ったテキストには、項目ごとに一問一答的な問題が少しあったのですが、実際の問題に触れないと不安だったので、会社が提供してくれた過去問を、直近の物1回分とその前回の物を途中までやりました。
やはり実際の問題に触れないと試験のイメージはできないと思います。難易度、量、時間配分など、過去問でのシュミレーションは必須かと思います。
「個人情報保護士」試験は、課題Ⅰの「個人情報保護の総論」部分を重点的に
「個人情報保護士」試験は、課題Ⅰ「個人情報保護の総論」と、課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」があり、各課題それぞれ80%の正答が合格の条件です。
トータルで80%でないところがミソです。
と言うのは、課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」は、勉強しなくても、常識や感覚で解けてしまう問題が多いのです。しかし、課題Ⅰ「個人情報保護の総論」は知識がないと解けません。
なので、課題Ⅰ「個人情報保護の総論」を重点的に勉強することをお勧めします。課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の方は、サラッと読むような感じで良いと思います。
「個人情報保護士」合格のための勉強期間
ネットでは、「個人情報保護士」の勉強期間は、1週間で良い!などと言う意見もあったりします。確かに集中して時間をかけてやれば、1週間程度でも可能かもしれないとは思います。
私の場合は、過去問は机について解きましたが、テキストを読む学習は、行き帰りの電車の中だけでした。その方法で約1ヶ月間の学習でした。
「個人情報保護士」受験後の感想
試験終了後の感想は、「ああ。。。落ちたな。。。」でした。
自信を持って答えられた問題が、課題Ⅱは9割近くでしたが、課題Ⅰの方は、6割程度だったのです。なので、合格発表の日、ネットで合格の文字を見た時は、我が目を疑いました。
正直、テキストと過去問1.5回分の勉強だけでは足りない試験でした。テキストにない問題が出ました。個人情報保護士試験のページにある、「参考資料」のガイドラインを読んでおく必要があると思います。
http://www.joho-gakushu.or.jp/piip/piip.html
私はそれらには全く目を通していなかったので、とても後悔しました。
今回の合格は、何となくの勘が当たった、運の要素が大きいな~と思っています。
「個人情報保護士」合格後のメリット
企業によっては、資格保有者への奨励金、資格手当などを支給しているところもあると思います。
私の場合は、会社を通して受けず、事後報告でビックリされてしまいましたが、試験料1万円はバックしてもらえた上、奨励金も頂きました!
その時聞いた話ですが、社内で10人受けて全員不合格だったんだそうです。そんなに簡単ではない試験なのだと改めて実感しました。
最後に
個人情報保護士の合格率の平均は約37%ですが、年々難易度が高くなり、合格率は低くなっていると言われています。私が受けた第47回は、電話で問い合わせたところ、合格率30.9%とのことでした。
なので、舐められないですが、対策をしっかりすれば合格できる試験です。
まずはテキストを一通り読み、ガイドラインを読み、過去問でしっかり本試験の対策をすることだと思います。
資格を取ると、顧客情報を扱う企業や部署では重宝されると思いますし、これから益々ニーズが高まる資格でもあると思いますので、興味がある方は是非挑戦してみてください!
投稿者プロフィール
最新の投稿
- スマホ・アプリ2019.03.14大量の迷惑メール。もしかしてメアドが流出している?!メアド流出の確認方法
- 仕事・財テク2018.04.05人は見た目が9割!できる新社会人のスーツの数と選び方
- 仕事・財テク2017.12.07今注目の資格「個人情報保護士」に独学約1ヶ月で一発合格した私の勉強法
- スマホ・アプリ2017.12.06寒いとスマホの電池が早く減る!?スマホバッテリーは冬に弱い!